この禁酒編では、
憎くて仕方なかった、
でもどうしても手放せなかったお酒が、
実はどんなふうに私に寄り添い、
支えてくれていたのか。
そして、
そこからどうやって
少しずつ独り立ちしていったのかを
書いていこうと思います。
前回の記事はコチラ
お酒との付き合い方
と、さもお酒から卒業できたように書いていますが、
完全に禁酒できたわけではありません。
でも、
「今日は飲まない日♪」と
休肝日を楽しめるようになったし、
何より、飲んでしまったとして
以前のように大きな罪悪感を抱くことも、
深い後悔の念を抱くことも
自分のことを責めまくるようなことはなくなりました。
飲みすぎることもあるけれど、
「ま、いっか」
といった形で自分を許せるようになりました。
お酒がわたしに与えてくれていたもの
禁酒に取り組む中で、
「お酒って、めちゃくちゃ私を助けてくれてたんだ」
という事実に気が付くことができました。
そして、その気づきこそが、
お酒と健全な関係性を築くうえで
とても大切なファーストステップになっていました。
今回は、お酒が私にとってどんな役に立っていたのか、
その気づきについて書いてみます。
① 友達づくりを手伝ってくれた
私がお酒を飲み始めたのは、専門学校2年生、20歳の頃。
(ちゃんと合法です。真面目)
当時の私は、
人と話すのがとにかく苦手でした。
友達づくりはもちろん、
誰かと二人きりになるだけでパニック。
「今日のお昼どうする?」
そんな一言すら、一大イベントでした。
そんな私を救ってくれたのが、お酒でした。
初めて飲み会に参加したとき、
「魔法みたい」と思ったのを覚えています。
言葉が出てくる。
みんな楽しそう。
私も、楽しい!
お酒を介せば、
だいたいの人と仲良くなれる。
その感覚は、私を大きく支えてくれました。
その後、社会人生活を送るなかで、
人と関わる経験を重ね、
日常会話に困らない程度の
コミュニケーション能力は、少しずつ身についていきました。
それでも、お酒は
私にとって“頼れる補助輪”のような存在で、
緊張しやすい場面や、
初対面の人と距離を縮めたいとき、
20代の私を大きく支えてくれていました。
いつしか私は、
「ノリがいい人」「話しかけやすい人」
そんな印象を持ってもらえることも増えていきました。
③ 夜に食べる恐怖から解放してくれた
長年の食事制限で、
「夜に食べたら太る」という
強い思い込みを持っていました。
体は欲しがっているのに、心はNO。
そんな私にとってお酒は、
夜に固形物を食べることへの
強い恐怖心を、やわらげてくれる存在でもありました。
お酒には食欲を刺激する作用がありますよね。
そのおかげで、
「食べてはいけない」という緊張がほどけ、
結果的に、体に必要なものを
受け取れていた部分もあったのだと思います。
当時の私には、
自分の状態を客観的に整える余裕がなかったからこそ、
お酒がその役割を引き受けてくれていた。
今振り返ると、そんなふうにも感じています。
③ 長い夜を、あっという間に終わらせてくれた
20代前半、私は飲食業で働いていました。
朝8時から夜12時までが拘束時間。
その後、9時〜17時の仕事に転職したとき、
「夜って、こんなに長いんだ」と驚きました。
暇=将来の不安を考えてしまう私にとって、
なにもしない夜は、短いほうがよかったんです。
お酒を飲んでいると、不思議と
2時間、3時間があっという間に過ぎていくんですよね。
当時は、女性専用のシェアハウスに住んでいて、
住人同士、家で飲むことも多く、
安心できる環境で、
経済的な負担も少ない形で
お酒を楽しむことができました。
他愛もない話をしながら過ごす夜は、
気づけば一日をやさしく終わらせてくれる時間でもありました。
気づきから、実際に自分を変えていく
こんな風に一見、
嫌で仕方ない存在も
実は、私たちの味方であることがあります。
次の回では、
気づきを得た後、
どんな風に変わっていったのかを
書いていこうと思います。

