前回の記事では、離れたくてたまらなかったお酒が、
実は私を苦しめていた存在ではなく、
その時々の私を助け、支えてくれていた存在だったという気づきについてお伝えしました。
具体的には、
- 友達づくりを手伝ってくれた
- 夜に食べる恐怖から解放してくれた
- 長い夜を、あっという間に終わらせてくれた
という、3つの大きな役割を果たしてくれていた、という話です。
今日はその気づきを土台に、
私がどんなふうにお酒との距離を整えていったのか。
「やめる」「断つ」ではなく、
付き合い方を調整していったプロセスを、思い出しながら書いてみようと思います。
私が使っていたアプローチについて
当時、私が活用していたのは
シータヒーリング®という、
思考だけでなく「感覚」や「無意識」に働きかけるアプローチでした。
主に使っていたのは、次の3つです。
- 感覚感情のダウンロード
- 思い込みへの働きかけ
- 目的達成のための手段を増やし、バランスを調整すること
専門的に聞こえるかもしれませんが、
やっていたことはとてもシンプルで、
「お酒が担っていた役割を、ほかの形でも満たせるようにする」
ということでした。
感覚感情のダウンロードとは
感覚感情のダウンロードとは、簡単に言うと、
自分がまだ知らない感覚や感情を
「こういう感じだよ」と潜在意識に教えてあげることです。
頭で理解するのではなく、
体ごと知っていく、というイメージに近いかもしれません。
① 友達づくりを手伝ってくれた場合
以前の私は、
人とつながるためには
少しお酒の力を借りたほうがうまくいく、と思っていました。
そこでダウンロードしていったのが、例えばこんな感覚です。
・ありのままの自分でいることで、自然と相性の良い人と出会える感覚
・初対面の人とリラックスして接することができる感覚
・安全に自己開示ができ、相手の自己開示も受け取れる感覚
・お互いにとって心地よい距離感の関係性を築ける感覚
これらは、当時の私が持っていなかった感覚でした。
こうした感覚を一つずつ知っていくことで、
「お酒がなくても、人とつながることはできるんだ」
という前提が、少しずつ体に染み込んでいきました。
感覚として分かるようになると、
いつ、どう行動すればいいかを
頭で考えなくても、自然とできるようになります。
自分でできるようになれば、
もうお酒の力を借りる必要はなくなっていく、というわけです。
思い込みへの働きかけ
「思い込みへの働きかけ」とは、
自分にとっての“当たり前”を調整することです。
頭では分かっているのに感情が追いつかない
体が動かない
やめたいのにやめられない
そんな時、
感情レベルでかかっているブレーキを
やさしく緩めてくれるアプローチです。
② 夜に食べる恐怖から解放してくれた場合
当時の私は、
「夜遅くに食べると太る」
「夕食に糖質をとると太る」
と強く信じていました。
夜=太りやすい時間帯
太る=恐怖
だから、夜に食べること自体が
とても怖かったんです。
でも、体は欲求してくる。
それも、かなり強い欲求で。
その恐怖を和らげるために、
私にとって一番手っ取り早かったのが、お酒でした。
つまりこの時も、
お酒は「問題」ではなく、
私を守るための応急処置だったのだと思います。
そこで行ったのが、思い込みの置き換えです。
例えば、
「夜遅くに食べると太る」
→「私の体は、必要な量の食事を必要なタイミングで求めている」
「夕食に糖質をとると太る」
→「糖質は、心と体を回復させてくれる味方である」
実際には、言葉を置き換えるだけでは
気持ちが追いつかないことも多いので、
- その思い込みはいつできたのか
- 当時どんな役に立っていたのか
- 今の私にも本当に必要なのか
といったことを丁寧に掘り下げながら、
感覚感情のダウンロードも併用していきました。
思い込みは、自分自身を形づくっている
とてもコアな部分です。
急に変えようとすると、
かえって反発が起きてしまいます。
だからこそ、段階を踏んで調整することが大切で、
変化もじわじわ浸透していくので、
安心して受け取ることができました。
目的達成のための手段を増やし、バランスを調整する
ここでいう「目的」とは、
- 安心したい
- 不安を感じずに過ごしたい
- 時間を心地よく使いたい
といったものです。
例えば、お金を稼ぐことを想像してみてください。
給与所得だけが手段だと、
それに頼らざるを得ませんよね。
でも、副業や投資、支援など
複数の手段があれば、
一つがうまくいかなくても、ほかで補えます。
その割合を調整できるとしたら、
ライフスタイルに合わせて
柔軟に生きられそうだと思いませんか?
③ 長い夜を、あっという間に終わらせてくれた場合
当時の私は、
夜の時間をやり過ごす手段が
ほとんどありませんでした。
極端に言えば、
- 将来の不安について考え続ける
- お酒を飲んでやり過ごす
この2択しかなかったのだと思います。
そこで行ったのが、
「夜の時間の使い方」を
潜在意識に教えてあげることでした。
つまり、
夜は不安な時間ではなく、
リラックスしてゆるめる時間だと
自分に許可を出していったのです。
例えば、こんな感覚です。
- 私は空き時間を、自分をケアすることに使える
- 休息をとることで、私はもっと元気になれる
- リラックスがどんな感覚かを、私は知っている
- 何もしない時間の心地よさを、私は知っている
- 自分の心と体を整える方法を、私は知っている
そう意識するようになると、
夜って、意外と忙しいんです。
お風呂にゆっくり浸かったり
スキンケアやストレッチをしたり
お笑いを見て声を出して笑ったり
漫画を読んだり
家族やパートナーと話したり
明日の準備をして安心したり
野菜の下ごしらえをしたり
何もしない時間を、思いきり楽しんだり
…そんなことをしていると、
あっという間に寝る時間になります。
こうして夜の時間に、
お酒以外の選択肢をたくさん持てるようになったことで、
気づけばお酒は
「なくても困らないもの」になっていました。
完璧じゃないくらいが心地よい
こうして私は、
少しずつ、本当に少しずつ、
お酒との距離を取れるようになっていきましたが、
決して完璧ではありません。
今でも、いわゆるヤケ酒をすることもありますし、
暇すぎて土曜日の昼からビールを飲むこともあります。
でも、完璧じゃない今の状態が
私にとっては心地よい。
だから、まあいいかな、と思えています。
きっと、もっと簡単に、あっという間に禁酒をすることもできるんだと思います。
けど、長年寄り添って、すれ沿ってきた大切な存在だからこそ、
気づきを得ながら、ありがとう、って感謝しながらの
ゆっくりとした変化が、私には合っていたのかもしれない。
いまではそんな風にも思えます。
もし今、
やめたいのにやめられないことがあって、
自分を責めてしまっている方がいたら。
私も、
同じところをぐるぐる回りながら、
何度も自分を責めていました。
あるときふと、
「ダメなんじゃなくて、
守ろうとしてくれていたのかもしれない」
そんな考えが浮かんできたんです。
それだけで何かが劇的に変わったわけではないけれど、
気づけば、
自分にとって心地のいい方向へ
向かい始めていました。
私の経験が、なにかしらのヒントやきっかけになればうれしいです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。

